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本日、ロサンゼルルに到着した、私のVW THING。

日本だと、スイングとかスウィングって呼ばれてる車。

この車、色々と調べると、昨年末までは、ずっとカリフォルニア
に居たみたいなのですが、ペンシルバニアのオッチャンが購入し、
西から東に大移動したばかりだったのですが、再び、西に戻ってきたのです。

何を買ったんだ?

って、皆さん、気になってたんじゃないですか?

そうなんです。今度は、この、おかしな車に手を出したんですよ〜。

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この車は、100%オリジナルペインント。
今回、全米どころか、メキシコ、そして、ヨーロッパにまで触手を伸ばし、
探しに探しまくり、悩みに悩みまくって、ようやく、決めた車がこの子。
(候補に上がった中で、一番のボロく見える子を選びました!)

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73年式だから、ノッポさんの一つ先輩。
アメリカでは、73、74年の2年間しか販売しなかった車なので、
球数もメチャクチャ少ない空冷ワーゲンなのです。
北米では、25,000台程しか販売されていませんので、
現存している車は、相当限られてくるのでしょうね。

そんなんだから、ボディーカラーも選んでる場合じゃありませんでした。
オレンジ?大好きですよ。でも、ノッポさんと被っちゃうので、
出来るだけ避けるようにはしていたのですが・・・。

まあ、いいかって感じ。

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この車の最大の魅力は、オープンになること。
元々、ワーゲンが、ドイツ軍から軍用の車をオーダーされて開発した車なんです。
だから、いっちょまいにジープっ面してるんですね。

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ウインドシールドを倒すことだって可能なんです。
よくいるでしょ?軍服着て、ウイリスとかに乗ってる、
コマンドーオヤジ。ああいう風に見られないように注意しないとね〜。
だったら、袖をカットオフしたジージャン。それから、
頭に赤いバンダナ巻いて、体にサンオイル塗ったくって、
ランボー気取りした方が、全然カッコいいよね〜。
(ウソ、もっとキモいね。)

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この車の決め手は、何と言っても、ゴマかし無しのフルオリジナルってところ。
フロアパンも当時のまま。
シャーシブラックで、実際、下回りがどうなってたか分からないって事も無し!

100%ピュアでスーパードライなところが、決め手となったのです。

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この、擦れたり、日差しでフェードしていったパティナ感が堪らんのですよ。
(オリジナルペイントがヤレて、カッサカサになった状態。)

パティナは、自然が織りなす芸術品。ははは〜。
どんなに腕の良い職人だって、絶対にこれを再現することはできません。
(する必要ないってか・・・?)

大抵の方は、これをボロと見ますが、本当は、塗られた車にボロが多いのです。
塗られたってことは、塗らなきゃいけない理由があったって証拠。
(まあ、その基準は、オーナーそれぞれなので、まだまだ全然綺麗なのに、
オールペンしちゃう、勿体無い車も多いのですが。)

とにかく、塗った後じゃ、その理由がわからない。
そして、どうやっても元には戻れない・・・。

だから、塗った車を買うのは、バクチなんですね〜。
あとあと見たら、大事故車をパテ盛りし、はっつけ合わして作り上げた車だったり、
ヤードに転がってる腐った車をタダ同然で手に入れ、同じく、コッテコテにパテを
モリモリし、ペイントされた車だったり。

怖いんですよ。本当に。

でも、素人は、ビッカビカでコンディション抜群じゃんか!!
って、手を出しちゃうんですよね。(はい。私も素人でっす。)

私も最初は、選ぶほどタマがないTHINGですので、
オールペンした車でもいいっか?って、何度も飛び付きそうになりましたね・・・。

ビンビンにレストアされてて、抜群に綺麗なんだけど、写真を見まくってたら、
大体、オチがあるんですよ。色替え車で、元色がチラッと見えたりね・・・。
あと、ボディーはパーフェクトなパティナで、最高じゃんかよ〜!
って、興奮しまくってたのですが、下回りの写真を送ってもらったら、
グッサグサだったり・・・。
売る側は、最初っから、そんなの見せてくれないですからね。

あっぶね〜って、そんなのばかりでした。
そんなの買っちゃったら、最悪ですからね。


一ヶ月以上探し捲り、お陰で私は、睡眠不足になりましたよ。


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でもね、この車。
今まで、な〜んにも手を入れていない分、ボロッボロなところも・・・・

最初、この写真を見た時、腰が抜けるかと思いました。
想像してたより、遥かにボロかったんで(笑)

そして、THINGの内装、外装パーツは、ほぼ、日本では流通してないから、
この子と一緒に日本に届くよう、莫大なパーツを全米からかき集めました。
(機関系は、ほぼ、バグを中心とする車の流用だから全く問題なし。)

ここだけの話、パーツ代は車両代以上!?ははっ。
(カミさんにバレたら、半殺し確定!)

シートや内装は、気に入らないところは全て交換し、
コンパウンドで磨きに磨く。
外装も、ゴム類は全て交換し、これまた、磨き上げ。
欠品パーツなんかは、N.O.S.かグッドコンディションのユーズドを手に入れました。

あと、トップのキャンバスも悪くないけど、
レアなハードトップが見つかったから、それを乗っけてこようかと。
FRPで出来た、ハードトップは、日本の気候にバッチリですしね。

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そう、73年式のTHINGは、当時のガスヒーターがついてるんです。
これも、壊れたら凍え死ぬだろうって、同じヒーターを見つけ、
これも、手に入れちゃいましたよ。

そうっすね。
この車をフルレストアする際に交換したい全てのパーツを
買い漁ったって感じですかね。
(だから、オールペンしちゃえば、超極上車っすよ〜。絶対しないけど。)


まあまあ、このオンボロ君が、何処まで見違えるのか、
皆さん、楽しみにしててください。

ヤレたボロに見えるけど、しっかりと愛情の注がれた、
味わいのある、スーパーオルジナルに仕上げてやりますから。(多分。)


ところで、今、このTHINGがアメリカで大高騰してんすよ。
そんなの知らずに買いましたが・・・。

ノッポさんクラスの超極上オリジナルは30,000ドルですよ!
40,000ドルってのもありますからね。
激ボロからほどほどに仕上げた車でも20,000ドル。

ってことは、レイトバスより全然高くなってるって事。
同じ年式のバグの数倍以上もする車が高値で取引されてますね。

車選んでる時、私は、そんなスゴイのは、
とにかく、見ないように避けてましたけど(笑)



うまくいったら、来月、カリフォルニアに行った際に
この子に会えるかもしれませんね。

あまりのボロさに、この子はウチの子じゃない!
って、放ったらかしにしちゃったりして・・・。



それでは、皆さん、本日は、私の病気のご紹介でした〜。



これから、どうなっていくんだか、
みんなで、ワクワクしよ〜ね〜。
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その前に、カミさんにこのブログ見られて、
今すぐ手放せって言わるる可能性も無いとは言えない・・・。
ホーリー梶川