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本日は、皆さんも気になる話題。
この2本のフィッシュを徹底比較してみたいと思います。

お解りの様に左はSteve BromのHuntington Fish、
そして、右は、Josh HallのSan Diego Keel Fish。

実は、同じフィッシュでも随分と違う性格のこの2本。
実際、何処がどの様に違って、どう乗り味に影響して来るのでしょうか。

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まず、一番の違いはテイルエリアのアウトラインです。
右側のサンディエゴフィッシュは、テイル幅がありアウトラインもストレートなのに対し、
左のハンティントンフィッシュは、テイルがかなり絞られたアウトラインとなっています。
どういう事かと言うと、細いテイルを持つブロムの方は、結果、動きが軽くなるという事です。

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続いてフィン。
まず、サンディエゴフィッシュは、スキップ・フライ氏を含め、基本、プライウッドのキールフィンを使用。
そして、両面フォイルと言われる、内側も外側も均等に削り落とされたフィンとなっています。

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一方、ブロムの方は、グラスフィンを使用。フィン形状もキールではなく、少し、レイキの入った形状となっています。
そして、フォイルは外面だけが削り落とされた片面フォイル。

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フィンの立て方も随分と差がありますね。
サンディエゴフィシュは、フィンが立ち気味にセットされているのに対し、
ブロムの方は、かなり寝ています。

そして、ボトム形状も全く別もの。

サンディエゴフィッシュは、シングルコンケーブを採用しているのに対し、
ブロムは、軽いシングルからテイル付近は強いVee。

サンディエゴフィッシュは、スピードを重んじていることに対し、
ブロムは、完全に動くボードを意識していますね。

これは、個人的な見解ですが、サンタバーバラのシェイパー繋がりでもある、
マーク・アンドレイ二さんも同じシェイプ哲学が伺われるように見えます。

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ロッカーは、サンディエゴ系の方が、若干、強い様ですね。
これは、全体のバランスを考え、ターン性能を上げる為の結果でしょう。



はい。

結果、乗り味的に動作が出るのか・・・。

先ず、サンディエゴフィッシュは、深いシングルコンケーブとストレートなアウトラインにより、
加速性能の高いカッ飛びボードに仕上がっています。
たまに、調子が悪いって言う意見を耳にする事がありますが、ゴメンなさい。これは、
ちゃんと、テイルが踏めないサーファーのご意見の様ですね。
テイル幅があるので、しっかりとテイルを踏まなければ、軽快なターンは出来ません。
でも、サンディエゴフィッシュは、奥が深いですよ。
テイルを踏み込んだ時の運動性能と加速性能のバランスが整った時は、
最高に気持ちの良いサーフィンが出来ますので。

一方、ブロムのフィッシュ。
このボードは、とにかく、動きが軽い。
対してて居るを踏まなくても、グイングインターんをしてくれます。
テイルが細くフィンが寝て、ボトムがVeeっていったら、見なくても動きますよね。
だから、もしかしたら、ブロムのフィッシュの方が、万人受けするのかも知れません。

でも、こんな印象はあるかも知れません。

私が最初にであったのは、サンディエゴフィッシュ。
数本のボードに乗り込みました。その後、ブロムのフィッシュに出会ったのですが、
何じゃ、こりゃ?!って最初は思いました。
Veeボトムのレイルの切り返しの軽さに、最初、慣れなかったのです。
だから、少し、フラつく感覚があった事を覚えています。


まあ、そんな説明は良いから、どっちが良いんだ?

それは、好みです。

安定感とグライド感がお望みでしたら、迷わずサンディエゴフィッシュ。

アグレッシブにターンを決めまくりたい方は、ブロムが面白いでしょう。

私は、共に10本以上は乗り込んだボード。
それだけ乗ったって言うのには、ちゃんと、それなりの意味があるのです。

面白いんですよ。本当に。

今、私が、皆さんにお伝えしたいのは、サンディエゴフィッシュにしか乗った事の無い方は、
是非、ブロムのフィッシュに乗り、その動きの凄さを体感していただきたいと思っております。

そして、フィッシュ未経験の貴方。特に、ショートボーダーではなくて、
ロングやミッドレングスがメインボードとして乗られている方は、
サンディエゴフィッシュの加速の素晴らしさと、短いのに味わえる
グライド感を、是非、味わっていただければと思います。


魅力満載のフィッシュボード。

今後の何かの参考にして下さい!


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ホーリー梶川