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本日の話題は、『今日の1本』。

ピックアップしたボードは、Liddle Surfboardsの
ビンテージハルスタビー。

恐らく、70年代中頃にシェイプされた、
ハルスタビーとしては初期のものとなります。

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ハルスタビーの歴史や変化の過程は、
過去にもお伝えした事がありますが、改めて、
本日も触れさせていただきましょう。

ハルスタビーは、1960年代後半の
ショートボードレボリューション時代に生まれたシングルフィン。
当時としては、何も特別なものではなく、
至って当たり前の平均的なシングルフィンでした。

グレッグ・リドル氏は、1968年にシェイピングをスタート。

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全然Sデッキじゃないし、レイルも普通にボキシー。

ハルスタビーというカテゴリーが確立され
広まったのは、2000年代に入ってから。

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様々なサーフムービーで取り上げられ、特に、北カリフォルニアのサーファーにハルスタビーは支持されました。

そして、彼らは、もっと薄く、そして、ボトムの丸い
ハルスタビーを求めるようになり、それに応える形で、
シェイパーは、薄く研ぎ澄まされたハルスタビーを
シェイピングする様になりました。

私は、ビンテージのハルスタビーも何本か乗った事があります。
現代のハルスタビーと比較すると、すごく乗り易いシングルフィンなのです。

そうですね。分かり易く言うと、アンドレイニのバッケローが、
当時のシェイプそのまんまですね。

このlLiddleもバッケローそっくりですよ。

確かに、ハルスタビーは、レイルが薄い方が、
スピードを出し易いし、何しろ見た目がカッコいい。

でも、ここでご注意を!!

薄くなればなるほど、ボードコントロールは難しくなり、
そして、波のコンディションも選ぶ様になります。

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ハルスタビーを選ぶ上で、最も大事なのは、長さではなく
レイルなのです。

自分の技量や、いつも入るポイントの波のコンディションや
癖を考えた上でボードを選んでください。

例えば、ウィルダネスやシェイプス アンド ハルズなどは、
極端にレイルを薄くしていない、謂わば、70年代シェイプ
そのもので、本当に乗り易いシングルフィン。

カッコいいと言うだけで、バッキバキなハルスタビーを選んだら、
あとで、悲しい思いをしちゃいますからね。


古き良き時代のハルスタビーは、薄いレイルではない。
皆さんが見た事のあるハルスタビーは、
ここ最近になって完成された
ハイパフォーマンスシングルフィンなのです!


スーパーナイフィーレイルを弄りながら、
クラッシックゥ〜!なんて言ってたら、
それ、間違いなんですよ。




それでは、みなさん、さようなら。

いや、ごきげんよう。





ヨロピクです!

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ホーリー梶川