1104A
本日は、昨日に続き、当店で取り扱っている
他のボードとは、見た目も乗り味もひと味違うんだボード特集。

さてさて、この様な変態ボードって、いったい、
どんな方にマッチしているのでしょう。

当然、変態野郎にマッチしているって事になるのですが、
基本的に、変態ボードを選ぶにふさわしい方というのは、
ボードを複数本所有する方となります。

今日のこんな波には、スピードが思いっきり出るこのボードかな。
とか、今日は、波が掘れ捲ってるからこれでしょう!なんて。

変態ボードの、特化した個性を利用したサーフィン。
それぞれ違った個性を持った変態ボードを複数本所有する事で、
使い分け、乗り分けが出来る方が良いんでしょうね。

おそらく1本とか2本しか所有し無い方には、
向いて無いかもしれませんね。
(私が思うに、ハルスタビーは別。)

それでは、今日も個性豊かなど変態ボードを
紹介させていただきます。

今日も左から攻めさせていただきますね。



1104D

NINE LIGHTS/MINI BOB 5'3"

フルワイズのパフォーマンスボード。
そう呼ぶにふさわしいミニボブ。

EPSブランクスと異常な縦横バランスを持つ
変態アウトラインは、トリッキーなサーフィンを
演出するには最高のバランス。

1104E
通常、この幅を持ったボードは、
確実に動きが鈍くなるもの。

なのに、何故動きが軽いのか・・・。

その答えは、このフィンにあります。

通常のマリンプライウッドフィンは、4層から6層の
積層された合板を使用するのですが、こちらは、
なんと、11層!!

片面フォイルという事は、フィンの外側のカーブが
強くなるんですね〜。

分かりますか〜?

飛行機の翼と同じ原理。

フィンの内側より、外側に水の抵抗が加わり、
その力がターンのきっかけを生むという仕組みなんです。

これは、誰がこのボードに乗っても、明らかに
フィンによるきっかけを感じると思います。

これだけ幅があるEPSのボード。そりゃ、ハンパなく
スピードに乗りますよね〜。
普通なら、カッ飛んでる時にこのテール幅で
テールを踏み込みきる事ができるでしょうか?

いやいや〜。

ミニボブは、簡単に出来ちゃうんです。

但し、条件が一つ。

波のサイズが頭まで。

まあ、それでオッケーと考えるかノーと考えるか。
それは、そのサーファー次第ですが、私なら、
このボードは、小波専用。サイズがアップしたら、
このボードを選ばないだけ。

簡単です。

だけど、小波での爆発力はハンパありません。


1104I

TRAVIS REYNOLDS/SPUD 5'6"

北の貴公子、トラヴィス・レイノルズ。

マーク・アンドレイニ氏を師匠と仰ぐ、
カリフォルニアの正統派中堅シェイパーの一人。

今年、当店にも遊びに来てくれましたね〜。

彼は、すごく誠実でシェイプを見ても正統派そのもの。

どちらかと言うと、ミッドレングスからロングボードを
得意とするシェイパーですが、こんな、ヘンテコなボードも
ラインナップしています。

そして、彼のシェイプに一貫して言えるのが、
全て、ロッカーがフラット。

はい、このモデルもその通りでございます。

ロッカーがフラットという事は、ボードは走るが
動きが抑えられる・・・。

そうですね。

この変態ボードは、本物の変態ボード。

ボードは、予想異常にカッ飛びます。
ですが、動きは、少し抑え目。

という事は、そういう事か・・・。

テールを踏む力が強いショートボーダー、
または、この手の短いボードでも苦にする事なく
載る事の出来るロングボーダーのどちらかに向いたボード。

普通のショートボーダーなら、もっと、動きの軽い
ミニシモンズタイプか、フィッシュボードを選ぶでしょう。
でも、スピードが出るというメリットが生かせるボード。
テールを思いっきり踏み込めるショートボーダーなら、
このボードは、とんでもない爆発力を持った武器となるに違いありません。

一方、ロングボーダー。
5’代のこの手のボードに違和感なく乗れるロングボーダーは、
正直少ないですが、乗れる方なら上手く乗れちゃうと思いますよ。
基本、上手なロングボーダーは、テールコントロールが抜群に上手い。

そして、このフラットロッカーを、完璧にコントロールできるでしょうね。


1104F

GORDON&SMITH STAR FISH 5'7"


ゴードン&スミスのスターフィッシュ。
はい、ハンク・ワーナー氏が開発した
究極のサンディエゴフィッシュ異端児スタイル!!

なんすか!このイボは・・・。

今から、10数年前でしょうか・・・。
私、このボードに乗った事があるんです。

茨城の某有名ポイント。
最高の波でした。

このボードを人からお借りして、お勉強の為試したんですね。

そしたら、ダメダメですよ。ダメダメ・・・。

明らかに、イボが引っ掛かるんです。
そりゃ、サーフボードの流れる様なアウトラインに
イボなんて必要ありません。

あのイボが、邪魔をする感覚・・・。

その日は、1時間でこのボードとサヨウナラ・・・。

そして、時が過ぎ、G&Sさんとお付き合いが始まり、
そして、このボードとの再会。

イボが気になりました・・・笑。

でも、新しいお付き合いが始まった事もあり、
自分用のサイズをお願いし、スターフィッシュを
改めて乗ってみる事にしたのです。

初めて乗ったのは、カリフォルニアのショアーズ。
パワフルなビーチブレイクです。
(どちらかと言うと、ダンパー中心ですが・・・)

どうしてなんですかね〜。
イボが良い仕事するんです。
何故だか分かりません。
とにかく、普通のサンディエゴフィッシュとは違う感覚・・・。

はい、もっと、動くんですよ。
イボの引っ掛かりも全く感じる事なく。

スターフィッシュは、一般的なサンディエゴフィッシュが
シングルコンケーブなのに対し、Veeボトムを採用しています。
そして、ダウンレイルではなくボキシーレイル。

基本、ボードは、パワーのあるボキシーなレイルと
全体のボリュームでスピードを得ています。

そして、サンディエゴ発祥のフィッシュボードとしては
異例のVeeボトム。

そうなんです。どちらかと言うと、北のフィッシュに近いんですね。
シェイパーのハンキーさんに、その辺りの考えは、
具体的には聞いておりませんが、私の憶測では、
彼の挑戦だったんだろうと思っております。

全く違う新しいフィッシュボードを生み出そうという、
ハンキーさんの強い想いが、このスターフィッシュを見れば、
一目瞭然ですね。


そして、問題のイボ。

これは、掘れた波とかパワーのある波では、
とにかく、最高のパフォーマンスを発揮するものだと
いう事が分かりました。

要するに、パワーのある波の時、テール幅が広いフィッシュボードだと、
テールを踏み切れない事がしばしばありますよね。

だけど、スターフィッシュだったら、イボがきっかけとなり、
簡単に鋭角なターンが出来ちゃうんです。

これに気が付いたのは、ショアーズで入水した時でした。
その日は、セット頭前後でショアーズ恒例のワイドな
早いブレイクが中心。

波にはパワーがありフェイスはカチコチ。

こんな日に普通のサンディエゴフィッシュに乗ったら、
そりゃ、テイクオフは早いしカッ飛んでくれて面白いでしょうが、
スターフィッシュなら、そこに、ターンのきっかけがイボにより生まれ、
普通なら踏み込み切れない様なカチコチセクションでも、
波をグサッ!っとえぐる事が出来ちゃうんですね〜。

その時思い出しました。

茨城某所での、イボ邪魔事件・・・。

完全に波のパワー不足でした。

はい、結論。

このボードは、トロい波で乗るフィッシュボード
ではございません。

パンチの効いた波で、パンチの効いたターンがしたい
サーファーが乗るボードなんです。

例えば、ホレホレの頭前後の波。
いや、もしかしたら、それ以上。

そんな時、スターフィッシュは、イボの引っ掛かりを
全く違和感として感じる事なく、思いっきりカッ飛びながら
ここぞ!という時に、ド派手なターンが出来るっちゅうワケなんです。

同じシーンで乗るサンディエゴフィッシュでは、確実に
同じターンは出来ないハズ。

少し波を選ぶ様ですが、中途半端な平均的なボードに乗るより、
その時の満足度は格段に上。



今日も、それぞれ特化したボードに触れさせていただきました。
ど変態ボードは、オール3の平均くんではありません。
平均くんは、平均くんの魅力というのがありますが、
体育、算数、理科はオール5で、国語、社会は、常に、
2か3だった私の様なもの。

体育、算数、理科の時間は元気一杯だけど、
国語と社会の時間は、すごく静かな子になるんです。

でも、そんな子が必要な時って絶対にあるし、
その子の良いところを理解して乗れば、こっちも
最高の想いが出来る。

なんせ、体育、算数、理科の時間は、思いっきり、
張り切ってくれますからね・・・笑。

どうですか?

勝手に3本で締めくくる今日のブログですが、
やっている最中、これ以上は無理と感じてきたので、
続きは明日・・・。
なんせ、国語で3以上取った事がないもので・・・。



それでは、みなさん、ごきげんよう!



ポチが足りないと、
記事の続きは書けません。

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ホーリー梶川