今朝、スティーブさんから一枚の写真が送られてきました。
当店がオーダーしていた8本のボードが完成した様です。
Huntington Fish
DYNO Fish
DYNO Single
STEPCHILD
今回は、定番フィッシュのハンティントンに加え、
当時、スーパースターのDavid Nuuhiwaが乗っていた
ダイノーフィシュも入荷します!
このダイノーフィッシュは、スティーブさんのシェイプルームに
大事に保管されていた、当時のオリジナルテンプレートを使用し
再現されたモデル。
ハンティントンフィッシュに比べ、
ノーズが丸くズングリしたアウトラインが特徴。
ここで、ホーリー梶川の豆知識コーナー
先日、サーフムービーの"FISH"がリリースされ、
再注目され始めたフィッシュボード。
あのムービーは、サンディエゴからの目線でフィッシュを物語っていますが、
ツインフィッシュの歴史は、実は、サンディエゴだけでは語る事は出来ません。
確かに、スティーブ・リズがニーボードでフィッシュテイルの
ツインフィンを開発したのは事実。
でも、その後においては、多くのシェイパーがサーフィン用として
フィッシュボードを開発しシェイプしていたのです。
結局、あとは力関係。
企業力があったり、サーフカルチャーがディープな地域では、
その話題も盛り上がり後世に語り継がれました。
まあ、それがサンディエゴの今回のストーリーという事です。
正しいストーリーではありますが、実は、北のエリアでも
大きなフィッシュのムーブメントがあったのです。
それが、DYNO Surfboardsです。
たまに読めない人がいるから、ダイノーって言いますね。
ダイノーサーフボードは、70年代に最も売れたサーフボードブランドの一つ。
ボードのデッキいっぱいに広げられたイーグルロゴは、
当時のサーファーの憧れでした。
多くのライダーを抱えていたダイノーサーフボードの
当時のヘッドシェイパーは、スティーブ・ブロム。
当時は、マシンなんてありません。
朝一から夜遅くまで、ず〜っと、シェイプしっ放しだったそうです。
平均して、1日に10本ものボードをシェイプしてたって言うんですから、
今じゃ、とんでもない話です。さぞかし売れてたのでしょう。
(私が過去に聞いた話では、ジョシュの1日6本が最高です。)
スティーブ・ブロムのフィッシュは、サンディエゴフィッシュとは
まるで違う構造を持っています。
まずはアウトライン。
サンディエゴフィッシュは、ストレートラインが長く、
特に、テイル付近はストレート。
一方、スティーブ・ブロムのフィッシュは、丸いアウトライン。
テイル付近は、テイルに向かいカーブを描いているのが
この写真でも良く分かると思います。
スティーブさんは、お会いしてフィッシュの話になると、
とにかく、強調するのがテイルのカーブ。
彼は、ダイレクトにサンディエゴフィッシュのデメリットとして、
ストレートラインを持ったアウトラインを指摘します。
僕たちが考えたフィッシュは、テイルにかけカーブを持たせる。
それによって、ターンの時にストレートなテイルが
波に引っ掛かるのを防ぐんだ。
サーフボードは、サーファーが立ったところを起点にしてターンしていく。
要するに、テイルがストレートだと、スムースなカーブの外にテイルエンド
が位置し、それが、抵抗となるんだよ。
僕のフィッシュのアウトラインは、カーブしてるからターンがスムース。
乗ってみたら、すぐに分かる筈だよ。
確かにそうなんですね。
私も、生まれて初めて乗ったフィッシュがサンディエゴフィッシュ。
スキップ・フライ氏のテンプレートをベースにシェイプされたボードでした。
その時は、ボードのスピードとターンの伸びに驚かされ、
サルの様にそればっかり乗り続けた時期がありました。
そして、その次に出会ったフィッシュが、スティーブ・ブロム。
1ラウンド目にして、一瞬で答えが出ました。
ターンが軽い!
テイルの踏ん張りがなくて凄くスムース。
そして、スピードも凄いよ。
サンディエゴフィッシュのボトムは、シングルコンケーブ。
より、直線的にスピードを生む構造です。
それに対し、スティーブさんのフィッシュは、ノーズからVee。
テイルを絞る事とボトムをVeeにした事で、動きはまるで軽くなるのです。
はい、ここで、一旦、クールダウン。
サンディエゴフィッシュが悪いのではありません。
私も大好きです。
波によっては、あのルトレートだからこそ生める、
爆発的なスピードとパンチの効いたターンが味わえますから。
ですが、"FISH"を見た方なら分かると思いますが、
デレク・ハインドも言ってましたよね。
テイルのストレートが好きじゃなかったって。
だから、彼は、テイルを絞ったデレク・ハインドモデルを
スキップ・フライ氏に依頼しシェイプしてもらっていたのです。
スキップさんも、あのムービーをきっかけに、デレク・ハインドモデルを
復活させたじゃないですか。
ジョシュもその後を追いGen2をリリース。
そんな事からすると、当時から、それに気付きモデル化していた
DYNO Surfboards、そして、スティーブ・ブロム氏は、
本当に凄い方で、もっと、注目されるべき方なのです。
確か、10年ちょっとくらい前のNALUでは、ブロムさんが
フィッシュの歴史に大きく関わるシェイパーとして、
取り上げられてましたね。
でも、本当は、皆さんが思っている、何十倍も、いや、
何百倍も凄いレジェンドシェイパーなんです。
話がダラダラと、読み返しもしませんので、意味が分からなくなっちゃった方も
いらっしゃるかもしれませんが、情熱だけでも感じてください。
結論!
フィッシュは、サンディエゴフィッシュだけではな〜い!
70年代当時から、アンチサンディエゴフィッシュとして
開発され、それ以上に機能していたボードも存在していたのだ〜!
そして、ホーリースモークは、サンディエゴフィッシュの歴史を
ダイレクトに受け継ぐ、ジョシュ・ホールと
もう一方の大きな勢力、スティーブ・ブロムを取り扱う、
ヤベ〜店だ。
ご理解いただけましたか?
はい、最後にステップチャイルド。左の2本です。
普段は、7’以上でシェイプされるこのモデルですが、
今回は、思いっきり短くオーダーしてみました。
しかも、ツインフィンです!!
これには、スティーブさんもストークし、
今朝も、写真を送ってきた後にFaceTimeで
電話がかかってきて、このボードについて、
色々と説明して下さいました。
彼のシェイプルームに訪れる地元のサーファーが、
相当、この2本に反応してるみたいです。
いやいやいや、本当に長く綴ってしまいました。
とにかく、私は、スティーブ・ブロムが好き。
そんで、もっともっと多くのサーファーに、
私が、あの時感激した様に彼のボードの凄さを
感じてもらいたい・・・・。
ごきげんよう。
PCください。
この長文が意味のないものになってしまいます・・・。
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ホーリースモーク
当店がオーダーしていた8本のボードが完成した様です。
Huntington Fish
DYNO Fish
DYNO Single
STEPCHILD
今回は、定番フィッシュのハンティントンに加え、
当時、スーパースターのDavid Nuuhiwaが乗っていた
ダイノーフィシュも入荷します!
このダイノーフィッシュは、スティーブさんのシェイプルームに
大事に保管されていた、当時のオリジナルテンプレートを使用し
再現されたモデル。
ハンティントンフィッシュに比べ、
ノーズが丸くズングリしたアウトラインが特徴。
ここで、ホーリー梶川の豆知識コーナー
先日、サーフムービーの"FISH"がリリースされ、
再注目され始めたフィッシュボード。
あのムービーは、サンディエゴからの目線でフィッシュを物語っていますが、
ツインフィッシュの歴史は、実は、サンディエゴだけでは語る事は出来ません。
確かに、スティーブ・リズがニーボードでフィッシュテイルの
ツインフィンを開発したのは事実。
でも、その後においては、多くのシェイパーがサーフィン用として
フィッシュボードを開発しシェイプしていたのです。
結局、あとは力関係。
企業力があったり、サーフカルチャーがディープな地域では、
その話題も盛り上がり後世に語り継がれました。
まあ、それがサンディエゴの今回のストーリーという事です。
正しいストーリーではありますが、実は、北のエリアでも
大きなフィッシュのムーブメントがあったのです。
それが、DYNO Surfboardsです。
たまに読めない人がいるから、ダイノーって言いますね。
ダイノーサーフボードは、70年代に最も売れたサーフボードブランドの一つ。
ボードのデッキいっぱいに広げられたイーグルロゴは、
当時のサーファーの憧れでした。
多くのライダーを抱えていたダイノーサーフボードの
当時のヘッドシェイパーは、スティーブ・ブロム。
当時は、マシンなんてありません。
朝一から夜遅くまで、ず〜っと、シェイプしっ放しだったそうです。
平均して、1日に10本ものボードをシェイプしてたって言うんですから、
今じゃ、とんでもない話です。さぞかし売れてたのでしょう。
(私が過去に聞いた話では、ジョシュの1日6本が最高です。)
スティーブ・ブロムのフィッシュは、サンディエゴフィッシュとは
まるで違う構造を持っています。
まずはアウトライン。
サンディエゴフィッシュは、ストレートラインが長く、
特に、テイル付近はストレート。
一方、スティーブ・ブロムのフィッシュは、丸いアウトライン。
テイル付近は、テイルに向かいカーブを描いているのが
この写真でも良く分かると思います。
スティーブさんは、お会いしてフィッシュの話になると、
とにかく、強調するのがテイルのカーブ。
彼は、ダイレクトにサンディエゴフィッシュのデメリットとして、
ストレートラインを持ったアウトラインを指摘します。
僕たちが考えたフィッシュは、テイルにかけカーブを持たせる。
それによって、ターンの時にストレートなテイルが
波に引っ掛かるのを防ぐんだ。
サーフボードは、サーファーが立ったところを起点にしてターンしていく。
要するに、テイルがストレートだと、スムースなカーブの外にテイルエンド
が位置し、それが、抵抗となるんだよ。
僕のフィッシュのアウトラインは、カーブしてるからターンがスムース。
乗ってみたら、すぐに分かる筈だよ。
確かにそうなんですね。
私も、生まれて初めて乗ったフィッシュがサンディエゴフィッシュ。
スキップ・フライ氏のテンプレートをベースにシェイプされたボードでした。
その時は、ボードのスピードとターンの伸びに驚かされ、
サルの様にそればっかり乗り続けた時期がありました。
そして、その次に出会ったフィッシュが、スティーブ・ブロム。
1ラウンド目にして、一瞬で答えが出ました。
ターンが軽い!
テイルの踏ん張りがなくて凄くスムース。
そして、スピードも凄いよ。
サンディエゴフィッシュのボトムは、シングルコンケーブ。
より、直線的にスピードを生む構造です。
それに対し、スティーブさんのフィッシュは、ノーズからVee。
テイルを絞る事とボトムをVeeにした事で、動きはまるで軽くなるのです。
はい、ここで、一旦、クールダウン。
サンディエゴフィッシュが悪いのではありません。
私も大好きです。
波によっては、あのルトレートだからこそ生める、
爆発的なスピードとパンチの効いたターンが味わえますから。
ですが、"FISH"を見た方なら分かると思いますが、
デレク・ハインドも言ってましたよね。
テイルのストレートが好きじゃなかったって。
だから、彼は、テイルを絞ったデレク・ハインドモデルを
スキップ・フライ氏に依頼しシェイプしてもらっていたのです。
スキップさんも、あのムービーをきっかけに、デレク・ハインドモデルを
復活させたじゃないですか。
ジョシュもその後を追いGen2をリリース。
そんな事からすると、当時から、それに気付きモデル化していた
DYNO Surfboards、そして、スティーブ・ブロム氏は、
本当に凄い方で、もっと、注目されるべき方なのです。
確か、10年ちょっとくらい前のNALUでは、ブロムさんが
フィッシュの歴史に大きく関わるシェイパーとして、
取り上げられてましたね。
でも、本当は、皆さんが思っている、何十倍も、いや、
何百倍も凄いレジェンドシェイパーなんです。
話がダラダラと、読み返しもしませんので、意味が分からなくなっちゃった方も
いらっしゃるかもしれませんが、情熱だけでも感じてください。
結論!
フィッシュは、サンディエゴフィッシュだけではな〜い!
70年代当時から、アンチサンディエゴフィッシュとして
開発され、それ以上に機能していたボードも存在していたのだ〜!
そして、ホーリースモークは、サンディエゴフィッシュの歴史を
ダイレクトに受け継ぐ、ジョシュ・ホールと
もう一方の大きな勢力、スティーブ・ブロムを取り扱う、
ヤベ〜店だ。
ご理解いただけましたか?
はい、最後にステップチャイルド。左の2本です。
普段は、7’以上でシェイプされるこのモデルですが、
今回は、思いっきり短くオーダーしてみました。
しかも、ツインフィンです!!
これには、スティーブさんもストークし、
今朝も、写真を送ってきた後にFaceTimeで
電話がかかってきて、このボードについて、
色々と説明して下さいました。
彼のシェイプルームに訪れる地元のサーファーが、
相当、この2本に反応してるみたいです。
いやいやいや、本当に長く綴ってしまいました。
とにかく、私は、スティーブ・ブロムが好き。
そんで、もっともっと多くのサーファーに、
私が、あの時感激した様に彼のボードの凄さを
感じてもらいたい・・・・。
ごきげんよう。
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