malibu1以前、もの珍しさに手に入れたボード。マリブサーフボード。価値があるとか無いじゃなく、とにかくレアなビンテージボードなのです。マリブサーフボードは、1963年に米沢プラスティックが作った、日本で最初のサーフボードブランド。このボードは、何年頃のものかは定かではありませんが、ご覧の通り、一見するとヘンテコなボードなんです。
アウトラインだけ見ると、80年代ぐらいのスラスターにも見えますよね。

malibu4ところがどっこい。横から見ると、とんでもない姿が。
ボトムは、完全なコンベックス。デッキもSデッキで一番ボリュームのあるのは、後ろから1/3辺り。完全にハルですね。そう。当時、ハルシェイプのシングルフィンは特別なものでは無かったのですね。60年代のロングボードのスタンダードなシェイプをそのまま継承しているって訳です。
それにしても、このアウトラインでハル。凄いですよね。

malibu2デッキのSラインは強烈です。実際に1ラウンドだけ乗ったことがあるのですが、後ろの足が踏ん張れないんですよ。物凄く急な角度でテイルに向けてテーパーしているので、足裏の内側(土踏まず側)で踏み込み出来ない。凄い違和感がありましたね。

malibu3ボトムは、完全にハルボトム。テールエリアのエッジもありません。実は、コレに乗った時、まだ、ハルに乗ったことが無い時だったので、レイルでターンしようとして、上手く乗れなかったのかもしれません。プルアウトも大変でした。その日は、これ以上ど下手っぷりを続けていると。周囲に迷惑を掛けそうだしたので、数本乗って直ぐにボードをチェンジしました。

malibu5フィンは、米沢プラスティックだけにプラスティック製。物凄くフレックス性が高いフィンです。しかも、ハルのフィンにそっくりなアウトライン。


古い写真を見ると、アロハキャリアの上には、これと同じようなサーフボードが乗っかってるのを、よく目にします。
今の時代となっては、ど変態的なサーフボードなのですが、40年前のサーファーは、皆、こんなのに乗ってたんですね。

歴史を感じる1本。
近い内、リベンジしてみますか。
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