最近、何本かのミニシモンズに乗ってみました。
その乗り味は、それまでに考えていたものとは大きくかけ離れ、その素晴らしいパフォーマンスは、完全に1つのカテゴリーを築き上げたと言って良いものであり、今後、より多くのサーファーに、この素晴らしさを解っていただこうと、『ミニシモンズが凄い訳』を、皆さんにご説明させていただこうと考えました。

まず始めに、比較となるのは通常のフィッシュボード。
フィッシュにも様々なシェイプが存在し、乗り味もそれぞれですが、一般的なフィッシュの持つ性能を元に話を進めていきたいと思います。

凄さ其の一、
ミニシモンズは短くてもテイクオフが早い

ミニシモンズは、テイル幅がありノーズエリアも通常のフィッシュよりワイズがあります。当然、テイクオフの際は、後ろから押される水の抵抗を効率良く受けることができる為、ボード自体の長さを抑える事ができます。
例えば、普段5’10”のフィッシュに乗られる方でしたら、5’4”、5’5”辺りを乗っても、ミニシモンズの方が、早く走り出すと感じるでしょう

凄さ其の二、
ミニシモンズは短いのに加速が凄い

ミニシモンズは、フィッシュボードに比べ、全体のアウトラインが直線的です。直線的というのは、使用するレイル辺りのラインが、あまりカーブしていないと言う事です。
サーフボードのアウトラインは、カーブしていればしている程、ターン性能が上がります。逆に、スピードは落ちます。
普段、私はブロムのフィッシュに乗っていますが、色々試した結果、自分には5’5”位までが調子よく、それより短くすると、浮力、テイクオフは、全く問題ないのですが、早いブレイクで捕まり易くなるように感じます。短くなればなる程、カーブの強いアウトラインとなる為、どうしても、スピードが落ちてしまうのです。(小さな波や、ショルダーの短い波では、全く問題なく楽しめますが。)

その点、ミニシモンズは短いにも関わらず、ノーズがワイドで丸い為、直線的なアウトラインを形成する事が可能です。
ボトムターン等、レイルをフルに使用する際は、この直線的なアウトラインがスピードを生んでくれるのです。
simm







凄さ其の三、
ミニシモンズは、ターンが凄い

ミニシモンズのテイルは、図の様にフィッシュボードの割れている部分が無くなったかの様な形状をしています。(フィンの位置は、そのままですね。ギリギリまで後ろにセットしています。)
普通にスタンスを決めると、後ろの足は、丁度、フィンの上辺りに来ます。要は、足の後ろには何も無いのです。
という事は、抵抗となる物がない為、非常に軽いターンが可能になるのです。腿位の波でも、小さな半径のカットバックをする事は、決して、難しいことではありません。スピードを落とす事無く、伸びのあるカットバックが、気持ちよくメイク出来てしまうのです。

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如何でしょうか。
この様にミニシモンズは、素晴らしいパフォーマンスを備えたサーフボードです。
今回は、フィッシュとの比較をしましたが、決して、全てに於いてフィッシュより優れていると考えている訳ではありません。
フィッシュには、ボトムターンの伸びがあり、特有の確立されたスタイルがあります。最高に楽しいボードです。

一方、ミニシモンズは、多くのサーファーにとって、未知のサーフボードとなりますが、これまで説明させていただいたように、素晴らしいパフォーマンスを持ったサーフボードです。

ミニシモンズが、市場に出回るようになってから、既に数年の時が経過しておりますが、どうも、この素晴らしさが完全に理解されていない様に思います。
今迄、私がオルタナティブ系のサーフボードを乗るようになってから、幾つかの要となるサーフボードに出会ってきましたが、その中でも、今回のミニシモンズは、相当大きな衝撃を感じたボードです。
このサーフボードの凄さを、より多くのサーファーに理解していただきたいものです。もっと、多くのサーファーが、ミニシモンズを体験し、より楽しいサーフィンを経験する事が出来たらと私は考えます。

ミニシモンズに少しは興味を持った方、是非、ポチってくださいね。皆さんの反響が良ければ、シリーズ化しますね。
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