先日お店に来られた、Love&Riceの菅間さんが試乗用にと、サーフボードを3本置いてってくださいました。(試乗レポートしますんで、ご期待ください。)

その内の1本のデッキがクラッシュしてたので、『まずは直してから試乗しましょう。』という事で、本日、リペアをしてみました。
せっかくですので、参考になればとその工程を皆さんに見ていただこうと、カメラを片手に進めてみました。

私にとって、ボードリペアはサーフィン暦と同じ。
”自分のボードは自分で直す。”
最初は、失敗の繰り返しでしたが、今では自分なりに、相当、満足のいく仕上がりで直すことが出来るようになりました。自分のボードをリペアに出した事は殆ど記憶に無いぐらいです。ノーズが折れた時も、フィンが取れちゃった時も、はたまた、デッキを巻き直した事もあります。ティントの色合せだって、中々のもんですよ。

まあ、そんな事より今回のリペア、参考までにどうぞ。

repair1これが、今回のクラッシュ箇所。テール付近のデッキ側です。菅間さんのあまりにも激しい蹴り込みで、流石のバンブーちゃんも耐えられず割れちゃったんですね。(このバンブーボード、フォームはEPSを使用。その上にバンブーを編みこんだシートを載せ、エポキシ樹脂で巻き上げます。基本、バンブーがガラスクロスの代わりの役目を果たし、ガラスクロスは使用しないのですが、ジャパン仕様はその上から今度はポリエステル樹脂で巻き上げます。よって、今回のリペアはバンブーの上側をリペアしますので、ポリオエステル樹脂にて行います。バンブーを使用していない、普通のボードもリペアの要領は全く同じです。)

repair2まずは、割れたところを取り除きます。深くやり過ぎるとフォームまで到達したり、ディケールがある場合は、ディケールが飛んじゃいますので、そこは上手い事様子を見ながら作業を進めます。(リペアの仕上りの方程式:いい道具があり、その道具にいかに慣れているか。とにかく、それ次第です。紙やすりと樹脂だけでは、どうやったって奇麗には仕上がりませんね。)

repair1クラッシュし壊れた箇所を取り除いたところです。(少しだけ、バンブーの柄が飛んじゃいましたね。でも、これはミスではありませんよ。飛ばしたい所とそうでない所のギリギリのバランスを狙った結果です。ホント。)

repair4ここから用意するのは、レジン、硬化剤、ガラスクロス、カップ、樹脂を混ぜる棒です。今日は外で作業したので、硬化剤は少し大目。今日は気温が15℃位でしたので、レジンの10%位入れます。

repair5良く混ぜたら、傷口にたらしガラスクロスを乗せ、その上からまたレジンをたらします。その際、ガラスクロスにしっかりとレジンが浸透するように、出来たら指でクロスの上からチュルチュルとシゴイてやります。そうすると、クロスは透明になり完全に馴染んでくれます。

repair6この状態で完全硬化まで待ちます。しっかりと硬化させないでサンディングすると、クロス目が浮き出てきて”素人さん仕上げ”となってしまいます。ココ肝心です。夏ですと完全硬化まで半日程度なのですが、この時期は、ある程度まで乾いたところ(ゲル状)で、室内に移し、一晩、ワインか熱燗を飲んで待ちます。(仕上りに差が出ますので、ワインか熱燗は忘れないで下さい。)

repair7仕上げはコイツ(ランダムサンダー、もしくは、サンダー)を中心に紙やすり等で整形していきます。

続きは、Day2にてご説明させていただきます。

こんな感じで、基本作業は、皆さんが簡単に紙やすりとレジンだけで直す方法と同じなのですが、道具があれば、より奇麗に仕上げる事が出来るのです。例えば、紙やすりの台座(電動ではなく、手でやるヤツ)もホームセンターで販売しています。最初に紹介した、グラインダーも手でシコシコやればどうにかなりますが、やはり、時間と労力、仕上りには差が出てしまうものです。

私の道具も完全なものではありませんが、本格的に自分でやってみたい方は、揃えるのも手かも知れませんよ。
少しずつ揃えれば良いのですが、取り合えずセットで、2万円以下である程度揃うと思います。
後々を考えると、それも手ですね。

どうですか?
色々とご説明させて頂きました。
為になりましたか?
今日はクリックしてみたくなったのではないでしょうか?
因みに、クリックしなかった方はDay2に進めませんよ。
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